カサブランカ

今、住まいはカサブランカの香りに満たされています。

『別れる男に花の名前をひとつ教えておきなさい。 花は必ず毎年咲きます』

儚い恋をイメージさせる言葉が多い 川端康成 の「掌の小説」の抜粋ですが

先日、長女が大きな花束を抱えて帰ってきました。14歳の誕生日の日に。となりのトトロの、雨宿りをしていたサツキとメイに傘を差し出して、走り抜けるカンタのようだったと。

心を洗われるような感動的な出来事、日常生活の中ではめったに出逢えるものではないですが、娘に好意を寄せてくれている男子がいるんだなと、逆にその男の子を好きになってしまいました。

女性に花束をプレゼントするなんて、人生で何回も無いことです。
しかも中学生で、女性に花束を渡すことは妄想しても、実行することは、なかなか勢いがあってもできません。

まだつぼみだったカサブランカ。
娘が毎日水をやり、どんどん咲きはじめ咲いては花粉を取り除き、花をぼんやり眺めています。

『別れる男に花の名前をひとつ教えておきなさい。 花は必ず毎年咲きます』

「相手のこれからの枷にはなりたくないけれど、 毎年花が咲くように、 自分のことも、ふと思い出してくれたら」という風な解釈でいましたが、ついに強敵が現れました…笑

今週は、センチメンタルな気持ちで
姿弁当ご用意しております。
よろしくおねがいします。