割烹旅館かめや

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「食べる愉しみを一番に」が、ビックコンセプトなので、旅行先は当然、何をおいても「食」がメインです。

茨城県の県北地区は、目ぼしい商業施設があるわけではありませんし、美術館など人が集まるきっかけになるようなものがあるわけでもありません。強いて言えば、袋田の滝、竜神峡のバンジージャンプ、渓谷くらいでしょうか?

お店の立地に対して、決して良い場所ではないからこそリピーターになってくださるお客様はありがたいし、大切にしていかなければいけない。わざわざ足を運んでくださるようなお店にしていきたいということ。

車で通りかかって「あっ、こんなところにお店が。」なんて事はなかなかありませんから、ある意味では、ネットが発達した時代だからこそなんとかやれる場所だと思いますし、知っていただければ「隠れ家的で良い」と言ってくださるお客様もいらっしゃると思います。

都内のみならず地方でも、こんな辺鄙な場所で!という立地でこれほどまでに繁盛店にされているお店もあるわけです。

そういう人やお店を見たり知ったりすると、立地で言い訳をするのは恥ずかしい事だなと思ってしまいます。

”あんな場所“や”こんな所“でも、いやだからこそ、わざわざ足を運んでくださるようなお店にしていかなければいけないと思います。

割烹旅館 かめや

ていねいに仕立てられた日本料理と、 家族ならではのチームワークで、いつでも温かく迎え入れてくれます。 女将のきよみさんによるじつに目端が利いたサービスと、 料理人木村泰健氏による昔ながらの技法を的確に提供しながら、料理の伝統を進化させ続けていくことの必要性に対する省察へとお客様を巧みにいざなってくださいます。”真の職人技” と思える季節料理で饗応を受けられます。こちらのお料理が大好きで、自分が苦手意識のある、すっぽんを習いに行かせて頂いたことがありました。奥久慈の清流沿いのひっそりとした立地ながらも根強いファンがいらっしゃる素敵な一軒です。
夜の食事も、もちろん素晴らしいのですが、朝食もとても美味しく大満足で、また絶対に行こうという気持ちで旅館を後にします。

外食や旅行は批評を気にせず、あら探しもせずに合う合わないを含め、良い点を見つけて素直に楽しむ事が一番です。
合わないのもまた一興、そんな余裕を持ちたいですね。

金額が高いお店が高級店ではありませんし、技術はもちろん、様々なおもてなしの要素が伴わなければただの高額店なだけです。
良いも悪いも、 金があろうが無かろうが、懐を痛めて時間使って足を運ぶお客様はとても価値に対してシビアで鋭いです。

良いものを安く感じさせる、が本質。
というところで、戦い、
狭いようで広い世間には、研鑽を重ねる素晴らしい人達が多くいる事を改めて知るに至り、その土地の料理界の、料理人の変化を見つつ、また、旅行を楽しみたいですね。

先日、何度か使わせてもらっているオーベルジュで電話予約をした時に 「当日は雨みたいなのでお気をつけてお越しください」と言われ、 あぁこの会社はお客さんのために天候まで気にする会社なんだなってことが伝わり、ますます好きになりました。 電話予約の時点で接客はもう始まっており、お客様に、このひと言伝えられるのは、一人ひとりへのコミュニケーションをとても大切にしているのが分かり、学びの一つとなりました。