物憂げな6月

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物憂げな6月の雨にうたれて、如何お過ごしでしょうか。

アルコール提供が制限付きの解禁となり、少しだけ安堵しておりましたが、なかなか、ままならないことも多く、約1ヶ月後のオリンピック、パラリンピックが終わるまで、さらにはその先も苦戦するのではないかなと思っています。

こんな時こそ、失意泰然、得意冷然。
『どうしたら強い心が持てるのか』なんて答えのないメンタルの問題にすり替えないように、『どうしたら、またご来店頂けるか』というような実質的な問題に明確に取り組んでいきたいですね。

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梅雨の季節は、重たい恋愛小説が無性に読みたくなります。

人生100年時代を迎えつつある今、 本を、見ていると「学び直し」 に 「遅い」 ということはないはずだと、改めて思いますね。

「執着心や、嫉妬こそ愛情の正体だし、愛情があるから独占欲が生まれる」 と思ってた時期もありましたが、愛情とは 「自分を押し付けず、 相手の気持ちを尊重し、なにより相手の幸せを願うこと」なのではないかと、ジジイになった今になって思うわけです。

僕にも 死ぬほど(?)好きだった人がいたような気がしますが、 あれは愛情なんかじゃなくただの独占欲だったのではと遠い記憶でジジイになってから気づくのです。 恋愛関係で起きる多くの不幸は、執着心や独占欲を 「愛情」と履き違えることから始まるんだと、本を見て改めて思います。

「絶対あの男は選んだらアカンで!!」 って関西弁で叫び出したい位 、今も、昔はさらにダメダメなあの頃の自分。 若さ故なのか、ダメだからこその魅力ってあるんでしょうか… いや、あるはずない。あの頃、そんな自分に結婚を勧めてくれた両家の親や友人、そして妻には感謝しかないですね。

本って、自分の記憶を思い出させる役割もあると思います。そして“あの頃はどうだっただろう”とふと思い出すようなことが恋愛小説のひとつの醍醐味のような気がします。

物憂げな6月。読書オススメ致します。