定休日の日にやりたい事、やらなければいけない事はいろいろありますが、録り貯めてあったテレビ番組を観るというのもその一つだったりします。
そのなかでも必ず観る番組のひとつに「情熱大陸」があります。様々な分野で活躍する人たちをひとりひとり密着取材して取り上げ、 紹介していくドキュメンタリー番組ですが、料理人の回の時は特に食い入るように観てます。
ヴィラアイーダという店がある和歌山県岩出市は、関西空港から車で30分ほど、大阪の中心部から 電車とタクシーで1時間30分ほどの場所にあります。大自然に囲まれているわけではない、日本の普通の田舎町。そんな場所にお客さまを呼ぶために、20年間試行錯誤を重ね、ターゲットを都会からのお客さまに絞り、 どんな料理が受け入れられるかを考え抜き、使うのがごくありふれた野菜であっても、ここでしか食べられない鮮度、サイズ、調理法、味を追求。そして、変化し続けてきたこと。自分で野菜を育て、日々の畑仕事や自然の変化からインスピレーションを得て料理を作る、 というスタイルを守りながらも、 その時々で世の中の流行を意識して取り入れる……などなど。
考えさせれることがとても多かったです。
飲食に限ったことではありませんが、デフレ下では金額的制約もあり、反してクオリティは求められます。
それらに対応するには、受け入れる側にも様々な準備が必要となります。
それらはとても個人レベルで出来るものではありませんし、無理にそれを実現させようとすれば、提供する商品は画一的なモノとなってしまいます。
様々なニーズに個人店が、画一的な商品で応える、そんな事が果たして必要なのか……
お客様に寄り添う姿勢、これはサービス業として不可欠な条件です。
しかし、商品作りにおいては自身の個性、特徴を殺してまで寄り添ってみても、そこにお客様がご来店くださる程の魅力は、無いかもしれません。
飲食業界も、ほとんどのお店が苦戦を強いられています。
緊張感を持って仕事すること。 一見当然なことかもしれませんが、 緊張感をなくして仕事を続けることほど無意味な時間はなく、 それは限りある人生の無駄使いでしかありません。自戒の念を込めながら、粛々と…