蝦夷地別件

緊急事態宣言が発令されてから約3週間が過ぎました。

最初は出来るか不安だった20時までの時短営業も、お客様のご理解とご協力に助けられご不便をお掛けしているにも関わらず、優しい励ましのお言葉まで頂けて、心より感謝しています。
改めて常連様は有難いなと感じた3週間でもあり、日々の信頼の蓄積レベルは有事の際に顕著に現れるのだと 公私共に実感する日々でした。

不要不急の外出は自粛するようにと、去年の2月から同じ言葉を使われていますが、このような状況下ご来店くださった皆様に心から感謝いたします。

閑話休題

お客様からのオススメの本を教えて頂き、最近ずっと読んでいます。

蝦夷地別件

アイヌ民族最後の蜂起を描く物語で、
18世紀末、蝦夷と呼ばれるアイヌ民族は和人の横暴に喘ぎ、蝦夷地での交易権を松前藩から買い取った商人たちによる苛烈な搾取、問答無用の暴力、日常茶飯に繰り返される女たちへの陵辱。アイヌの怒りと悲しみは沸点に…蝦夷地に渦巻く歴史のうねり。アイヌ民族最後の蜂起「国後・目梨の乱」を壮大なスケールで描きだす上中下巻と続く超大作です。

あまりの登場人物の多さに無理かも…と思いながら読み進めていくうちに両親の実家が北海道ということもあり、どんどんハマってしまいました。

この手の小説を読んでいるといったいどこまでが事実で、どこまでが虚構なのだろうか、と思うことが多々あります。初読時にはこの小説のほとんどが虚構だと思っていました。ですが調べてみると、かなりの人数が実在していることがわかりました。

蝦夷地別件のような時代と現代を比べるのはあまりにもですが、今の自分の抱えている悩みなんて……いちいち悩んでも困っててもしょうがない。 全てを受け入れて今自分達に出来る事を精一杯やるしかないだけと思い至る日々です。