明日ありと 思う心の仇桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは
親鸞聖人が詠まれたと伝わる和歌です。 「今美しく咲いている桜を、明日も見ることができるだろうと安心していると、夜半に強い風が吹いて散ってしまうかもしれない」という意味ですが、親鸞聖人は、自分の命を桜の花に喩え、「明日自分の命があるかどうか分からない、だからこそ今を精一杯大事に生きていきたい」との思いが込められています。
大好きな人に会いに行く感じで
大好きな飲食店に食べに行く。
大好きな飲食業に従事する我々が 今出来ること。
でも、家にいる事も大事です。
ほとんどの飲食店、出入り口の換気、 手指消毒用アルコール、カウンターに座ったお客様同士の社会的距離、テイクアウトなど、世の中が自粛ムードのなか今やれること全てやっている印象を受けました。
このコロナショックで特に外食産業は、「料理人(レストラン)とはなんぞや」といった本質を問われている気がします。
こういう状況下。営業を休止するってチョイスもあるし、テイクアウトを始めたり、自分たちのこともあるけど、食材仕入れてる生産者や取引先もあるし、大きな企業は人件費を減らせと、みんなも生活があるのに、いつも助けてもらっているアルバイトの出勤日数を減らすなど…
しかし店主・経営者として、お店を維持していくためには売上を、数字をきっちりあげていかなければなりません。
我々がkekeさんに滞在してる間に、何件かお客様がいらっしゃいましたが、やんわりと断っておられました。
店の雰囲気を最優先することはオーナーシェフにしか 出来ない大切な仕事。 きっとその姿勢が常連さんを虜にするケンケンさんの魅力だと思います。
そしてこんな時だからこそ目先の利益ではなく、お客様の安全を第一。そういうお店が結局残っていくのかもしれません。
そして、ケンケンさんと話していくうちに最終的には「料理をもう一度本当に楽しんで作りたい」という想いに辿りつきました。
人生で料理をつくる回数は限られてるから、しぼりだしてやってる。料理好きだよ!って。まさに親鸞聖人の境地。
メニューにないのにその場でお米を炊き、あるものでサッとカレーを作ってくれる…
料理屋ってこれだよなって思いました
作っている人間の志や想い、情熱が素晴らしい、と言う事は料理も当然素晴らしいという事になりますし、実際素晴らしい。
まだ30代半ばと若いのに、しっかりとした考えと意識を持っていて勉強させていただきました。
そして、偶然居合わせた、大常連のY様と先輩、店主交えて楽しいひとときでした。
芯のある人達の仕事とあたたかさ触れ、 気合いが入った貴重な一日。
Y様も先輩も、僕が飲食の仕事をしてなかったら、お話さえさせて貰えなかったであろう、マーケティングの業界では超有名なお方。そんな機会をあたえてくれる飲食業界。
ああ、 やっぱり外食って、いいなぁ…