夜になるのがはやくなった気がします。
今年は特別な夏を迎えて、毎年続いていた夏の行動サイクルが自分の意志ではなく途切れると、身体に穴があいたような気持ちにジワジワなってきました。
そんな中、お客様から、夏のなまぬるい夕方にピッタリですよ✨と、当店のブログを見てくださり、僕が好みそうな本と果物を差し入れくださいました。なかなかできない素敵なお二人のお気遣い、本当に嬉しいです😊😊😊
頂いた島本理生さんの本の描く作品に登場する女性たちは、読み手からすると理解に苦しむような側面もありますが、それでいてすごく生々しくて、真に迫るものがあり、男性にこそ読んでほしいと思える作家です。
男性は仕事さえきちんとしていれば、家庭に十分なお金さえ入れていれば、多少放蕩しても許され、そして家庭のことを免除されるというような前近代的な傾向は今も見受けられます。
そのしわ寄せを受けているのが、女性の側で、この本を読んでいても、やはり日本でも女性はある種の「完璧」を求められているように思います。
女性は子どもが生まれると、「母」としての役割における完璧さが求められますし、社会復帰するとなっても、その完璧さを損なうことが許されないような風潮も見え隠れしています。
望んで結婚したのに、どうしてこんなに 苦しいのだろう。
果てのない仕事。
ままならない結婚生活に救いを求めてもがく男と女。
面白かった〜
自分も妻と年頃の子どもたちと絶賛子育て中ですが、長年連れ添っていると「愛されてるなぁ」と思える瞬間って、長年連れ添った歴史の中にあるもので、その場その場の単発の愛情ではなく、振り返って初めてわかる愛情というものが、この本を読んで、今なら少しわかるような気がします。